前回に続く睡眠ネタ。睡眠だけに。いや、ネタだけに睡眠の話というわけで。

室内構造

留置場の構造

鉄格子が入口のある通路側にあり、真反対にも鉄格子がある。前後から監視されるような仕組みになっている。風通しも兼ねているのだろう。ただ、構造上常に監視の目と音が気になって慣れるまではなかなか寝付けない。足音がツカツカと近づいたり遠ざかったり・・・。特に通路側に布団の場所を取る事になってしまうと音がうるさくてしょうがない。まず、足音もそうなのだが、監視する職員が夜なべをして翌日の交付される新聞の内容をチェックする音や何やら書類を整理する音が聞こえ続ける。何よりも、新宿署の通路側は他の房のイビキのオーケストラを聴きながら寝る事になる。ちなみに僕は、その被害者となり、絶大な加害者となってしまった・・・。

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拘置所の構造

このページのアイキャッチの通り、ではあるがちょうど映ってない手前の構造は鉄格子ではなく厚めの壁に鉄の扉がついている。

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足音で眠れないことはない。静まり返っており、小さな足音が行き来するのは分かるが、すぐに慣れる。時折、拘置職員が小窓から覗き込んでくるが、おそらく就寝確認のためだろう。

ライト

留置場では「消灯」と言うが、実際は減灯である。部屋の蛍光灯は眩しく、最初は寝るのに苦労した。眩しさを避けるため布団を頭まで被ったり布で覆うことは禁じられている。眩しいまま何とか寝るしかないのだ。暗闇でないと眠れない人には辛いだろう。

LEDであれば明るさや色の調整ができるのにと思う。小池百合子都知事がLEDへの切り替えを大々的に宣伝していたにもかかわらず、そのお膝元の新宿署が全体的に蛍光灯を使用しているのは疑問だ。大震災の際もLED化を強く推していたのに、日本一大きいとされる新宿署が全く対応できていないのは呆れる。

補足だが、私が取調べを受けていた2023年10月頃、ようやくLEDへの取り替え工事に着手したようだ。おそらく新宿署内でも留置場以外の取り替えはそろそろ完了しているかもしれない。2011年の大震災から12年も経って、ようやく着手したというわけだ。

話を戻すと、就寝時の減灯とはいえ、留置場も拘置所も同様に灯りは点いたままで、睡眠導入剤なしでは寝るのが辛かった。トレーナーの右袖からこっそり腕を抜き、その袖を目に当てたり、ハンカチで目を覆って明るさを遮った(注意されるまでは、そうするしかなかった)。

夜中にトイレに行く場合

他の人を起こさないよう忍び足でトイレに行く。トイレの流水音を極端に嫌う人がいる場合、夜中は流さないという室内ルールを作ったり、やはり流すと決めたりと様々だ。流さないと流石に臭うので、私は流して欲しいし自分なら流す。便器の洗浄音は避けられないが、これはしょうがない。拘置所では事前に水を汲んだバケツを使うよう指導される。

早く起きてしまった場合

6時半の起床より10分ほど早く目覚めることがある。その時、皆より先に顔を洗っていたが、これは房内の他のメンバーの許可を得た方がよい。力で物事を解決する「プロ」がいた場合、その人を起こしてしまうと大変な事態に発展しかねない(体験談)。