袴田事件年表:逮捕から死刑判決までの流れ
袴田事件は、長きにわたり多くの人の心を揺さぶり続けてきた事件です。ここでは、袴田巖さんが逮捕され、死刑判決を受けるまでの主な出来事を時系列でまとめた。
1966年
- 6月30日: 静岡県清水市(現在の静岡市清水区)のみそ製造会社専務方において、一家4人が殺害される事件が発生。
- 8月: 袴田巖さんが犯人として逮捕される。
- 9月: 袴田巖さんが自白。
1968年
その後
- 1972年: 最高裁で死刑判決が確定。
- 1980年代: 袴田巖さんの姉・袴田秀子さんが再審請求を開始。
- 1995年: 弁護団がDNA型鑑定を申請。
- 2008年: 弁護団が、袴田巖さんが着ていたとされる犯行着衣の血痕が袴田さんのものではないとする鑑定結果を発表。
- 2014年: 静岡地方裁判所が再審開始を決定。
- 2018年: 東京高等裁判所が再審開始決定を取消し。
- 2020年: 最高裁は特別抗告を棄却し、高裁判決が確定。
事件のポイント
- 自白の強要: 袴田巖さんは、長時間の厳しい取り調べの末に自白を強要されたと主張しています。
- 証拠の捏造疑惑: 犯行に使われたとされる衣服に付着していた血痕が、袴田さんのものではないとするDNA鑑定結果が出たことなどから、証拠の捏造疑惑が浮上しています。
- 再審請求の波乱: 再審開始決定が出されたものの、その後取り消されるなど、再審請求は長く厳しい道のりをたどっています。