最近、忙しすぎてかなりブランクができてしまったのだが、今日の一大イベントがあり、やはり書いておこうと思う。
実は、僕が決済代行をしていた時の法人2社に税務調査が入った。一箇所は僕と同じプログラマのN氏の自宅。もう一箇所はM氏の自宅だ。強制捜査とかではないが、税務署が税務調査の対象となる旨を伝えに行ったそうだ。朝の忙しい時間帯に突然電話が来たので何事かと思ったのだがどうやら税務署も決済代行の実態に興味があるようだ。
話を聞いてみると、僕が逮捕される前から調査をしたかったらしく、身柄が出てくるのを待っていてくれていたようだ。僕の自宅に来たわけではなく、関連者二人の自宅に来たのは少々気持ち悪いところではあるが(まるで、警察が周りから固めていくようなやり口・・・)、何度か聞いてみたところ、単純に僕の住処が遠いからだというので一応信じておこうと思う。
色々と聞いてみたのだが、まず僕の逮捕勾留の事実は先方も知っていた。また、オンラインカジノに関することや関連者の情報もある程度知っているようであった。ただ、警察との情報連携ができていないようだったので、今から確認することもあるのだろう。 ちなみに、僕は第一審が終わった後に押収物を還付してくれるという話だったのだが一向に返却されない。おそらく現在控訴中だからであろう。被疑者・被告が押収物にアクセスできずに裁判をやる文化が日本であることをここでも海外の皆さんには知って欲しいところだ。もとい、僕の決算資料や営業に関するデータも押収されたコンピュータなどに保存されていたり、サブスクリプション払いが不能なデータは消えていたりと色々と困っているところなので、このまま税務調査で指摘されても反論するエビデンスさえ手元にないまま応じなければならないと考えると結構厳しい。
キーワードは、所得隠し、法人税、源泉、総勘定元帳、未納。
結論から言うと、所得隠しなどやっておらず、売り上げとして申告をしていた。資金の流れにおけるすべての項目について仕訳上どのようにしてきたかを語るのはここでは省くが、かなり真っ当に帳簿をつけてきて納税もしていたので、脱税や所得隠しなどと言われても心当たりがないと言ってしまうだろう。と言うのも、まともに申告をしてきてしまっていたので僕がスケープゴートとして選ばれて警察に逮捕されたと言う側面もあると考えている。盗人猛々しく聞こえてしまうかもしれないのだが、自称正直決済代行業者だったので正直ものが馬鹿をみることになるかもしれない 笑。ひとまず、まめに付けていた帳簿も手元にあるできる限りのものを新宿税務署に持参して、何を調査し何を対象としているのかを確認しようと思う。 税理士や経理の叔父に急いで確認したら、警察と組んでまた僕に何かを仕掛けようとしているという陰謀論や重い話も出たのだが、ちゃんと会計処理しているのだから素直に話せば大丈夫と言われたので、しっかり説明に行こうと思う。万が一帰ってこれないことがあったら、家族に伝えたいことは、本を送って欲しいということかな(新宿税務署ということはまた新宿署の留置か拘置所・・・)。いや、悪い予感が当たりすぎているのでここでやめておこう 笑。
おそらく、他の決済代行業者は税務申告など正しくせずに会社を飛ばしたり(無人の会社などを利用し放置・捨てる)、海外に逃したり、また暗号資産で隠し持っていると想像できる。このやり方でほぼ間違いない。僕のように売上部分を申告するような業者はおそらく皆無だろう。 業界における闇深いやり方などをある程度詳しく知っているのだが、その慣例に反し、SumoPay決済代行グループはコンプライアンスと正しい納税を心がける方針だった。いわゆる表のビジネスとして行っていたし、そうしないとビジネスとして今後の成長が見込めないと考えていたのだ。
また、僕と僕の直接の法人は必ず申告と納税をしていた(その金額はかなり多額のものであった)。というのも、僕は生粋の日本人だし今後も住居は日本であるため犯罪などするつもりなく業をやっていたし、帳簿もしっかり付けていたというわけである。 同じ決済代行でも最初から犯罪だと思ってやっていた業者の方もいるだろうが、ビジネスに対する取り組みは違っていたんじゃないかと思っている。
要は、捜査機関の言いなりになるのが勾留である。長いしとても辛い。日本独特の文化である「接見禁止」という家族や仲間に会うことを封じられる人権侵害の元に自白するまで勾留が延長されるのである。まずい飯、硬い布団を与えられ抗うつ剤を長期的に服用させられ自由刑に遭うのだ。
同じ件で別々に立件できないと聞いているが、国家権力がその気になればなんだってできるだろう。そう考えるといやはや、恐ろしい。
僕の不思議な旅はまだ続くようだ。